[PR]今日のニュースは
「Infoseek モバイル」

樹海からの手紙 2002年12月

12月28日(土) - システムの評価法

「トレーディングシステム入門」を読んでいると、評価方法の1つとして、1保有日あたりの収益という考え方がでてきた(全収益を全保有日数で割ったもの)。この数字は、バイアンドホールドに対する有効性を探るのに役立ちそうだ。1保有日あたりの収益がバイアンドホールドを上回れば、その戦略に有効性が認められるといえるのではないだろうか?200日保有で100万円稼ぐ戦略より100日保有で60万円稼ぐ戦略の方が有効だろうというわけだ。

この数字を出すために、バイアンドホールド戦略と移動平均線交差戦略の検証をやりなおしてみた。移動平均線交差戦略にそれなりの有効性を認めることができるだろう。

12月27日(金) - 100万ドル稼ぐE・H・ハリマンのルール

「もし株式市場でお金を儲けることの秘密を知りたいのなら、これが答えだ。損失を消しなさい。決して4分の3以ポイント以上の損を抱えてはいけない。しかしもし建て玉に利が乗ったのなら、それが行くところまで行きなさい」

20世紀初頭に活躍したというハリマン氏の言葉に倣ったシステムを検証してみる。勝率は30%台と低いが、リスク比リターンはバブル後もまずまずの数字である。ただし、平均保有期間が2日と短いこともあって、1取引当たりの利益は0.1%(バブル後)と低い水準である。

大納会 - 商品先物は株式よりも1営業日早く今日が年内最後の取引である。前場のみというのは株式市場と同じ。今年の成績は、最終的には+13.6%ということになった。生活費は稼げているものの、それ以上ではない。20%はいきたいところだ。利益調整の結果、来年の確定申告は不要になったが、本当は調整不要なほど稼ぎたい。

12月26日(木) - 上昇・下落はどれだけ連続するか

価格の上昇・下落はどれだけ連続するものなのかを調べて、戦略構築の基礎とする。「トレーディングシステム入門」の表現ではギャンブラーの誤謬に陥っている(2日連続上昇の確率が25%としても、1日上昇後の上昇確率が25%になるわけではない)ようである。今回は、「X日上昇後、次の日に上昇する確率」、「X%上昇後、次の日に上昇する確率」を調査している。

上昇・下落が連続したりその幅が大きくなったからといって、極端に確率が変動することはないようである。ただし、ゆるやかに連続する確率が減っているようには見える。

12月25日(水) - 出来高と値動きとの関係

「相場で儲ける法」(ラリー・ウィリアムズ)の記述では、昔ながらの出来高と価格変動との関係(出来高が増えて値段が上昇すれば買い)を否定し、出来高の減少と価格の下落が買いに有利だと言っている。

そこで、日本株を対象にして前日終値と当日終値の比較(上昇・下落)、前日との出来高の比較(増加・減少)のパターン別に、当日の終値で買って、翌日の終値で手仕舞った場合の成績を調べてみることにする。

本の記述とは違い、格言どおりの結果である。つまり、出来高増を伴う価格上昇が最も成績がよく、以下、価格上昇・出来高減、価格下落・出来高増、価格下落・出来高減の順だ。中でも、価格下落・出来高減のパターンはバブル期でも損失が出るという信じがたい結果である。

12月24日(火) - 寄付きの方向と反対に仕掛ける

「相場で儲ける法」の記述では、「日計りにおいて最も素晴らしいことは、上昇日の翌日に売り、下落日の翌日に買うこと」であるとしている。その終値で買った場合、日本株では上昇日の方が成績はよかたのだが、翌日寄り付きで買った場合はどうなるだろうか?

ほんのわずかに利益が出るようであるが、収益率も1取引あたりの収益額も実用にはほど遠い感じである。

今日の取引 - +20.7%。先週末の損を取り戻す。が、海外相場との比較ではもっと稼げていいはずなのだが。このあたりが本当に壁になっている。税金対策の確定売りの際に小銭を稼ごうとしたが失敗した。慣れないデイトレードまがいなどやるものではない。

12月23日(月) - 5日目パターン

前回調査した4日目パターンの5日目版である。当日までの4日間の上昇・下落のパターン別の、当日終値で仕掛けて翌日終値で手仕舞った場合の成績を日本株で調べてみる

成績がいいのは(9)+---,(10)+-++,(11)+-+-といったところ。一方、前日が下落のパターンの多くがバブル後はマイナスに沈み、バブル前の成績も相対的によくない。これは相場のひずみといえるものなのだろうか....

12月22日(日) - 4日目パターン

日計りで利益をあげるためには、当日の値動きの予測について、何が機能するかを知っていなくてはならない。そのために有効なアイデアの1つとして、当日までの3日間の上昇・下落のパターンによって値動きが異なってくると言っている。本では勝率だけしか出てこないが、実際には利益額の方が大事なので、日本株を対象に調べて見る。

いい成績を上げているのは、(5)+--(6)+-+(7)++-ついで(1)---といったところ。ラリーが最も好きなパターンと言った(3)-+-のパターンは芳しくない。(パターンは、当日、前日、2日前の株価の上下)

12月21日(土) - ウィークリー売買システム

重要な波動の中で最も適切なポイントで相場に入っていける方法として紹介している。ただし、これだけを機械的に用いることは推奨していない

バブル前後ともにバイアンドホールドよりも悪く、90年以降はマイナスに沈んでいる。取引単位・年単位ともに勝率も非常に低く、はっきりいって機能していない

12月20日(金) - はらみ足

ラリー・ウィリアムズは、有名なチャート・パターンが有効でないと批判する一方、「はらみ足こそが相場における最も信頼に足るパターンの1つ」という。日本株において検証してみたい

全般的にはらみ足の翌日は下落傾向が強いが、「前日比上昇、前日が直近10日間の最安値をつけた」の条件のみが一貫した利益を上げている(バブル前後の成績が変わらないというのもおもしろい)。前日比は上昇の方がいいのはラリーの主張とは食い違う(彼が検証したのは米国市場)、前日に安値をつけた後の反発が好成績なのは彼の主張と一致する。

今日の取引 - 14.4%悲劇は今日やってきた。11銘柄でポジションを持っているが、そのうち10銘柄で損失、分散の意味なし。

12月19日(木) - 利益をもたらす値動きのパターン

「相場で儲ける法」 - この本の著者のラリー・ウィリアムズ氏は、米国の現金を使った資金運用コンテストで1万ドルを100万ドルに増やして優勝したことで有名である。統計的な優位性を強調しているのが特徴といえる。この本の第6章では、どのような値動きのパターンが利益をもたらすものなのかをコンピュータを使って検証している。そこで、この本に倣って日本株で調査する

下落日よりは上昇日の方が成績がいい。ラリーの本では下落日の方がいいということだったが、日本株では逆の結果が出ているのが面白い。株の買い場は下落日ではなく、上昇日ということである。

今日の取引 - 20.1%。うまくいっているときは特に言うことはない。利益が伸びている取引は確定することはなく、「途中」でしかないので、自慢めいた話をするわけにもいかないからなおさらだ。

12月18日(水) - パラボリツク・タイム/プライス・システム

ワイルダーの本の最初に出てくる戦略で、仕掛よりも仕舞いに工夫を凝らしているのが特徴といえる

頻繁な売買も報われず、バブル以後はマイナスに沈んでいる。勝率の低さも考慮すると、むしろ逆に使いたくなるぐらいだ。 もう少し長く持てるように修正する必要があるのかもしれない。

今日の取引 - +17.1%。予想通り再びジェットコースターが走り始めた。増えるときはゆっくりだが、減り始めると速い。逆だったらどれだけ精神的に楽なことか。考えて見れば、20%に到達した時点で確定しておけば、今年はどれだけの利益が出たことだろう。

12月17日(火) - 明けの明星:週足版

日足で明けの明星を検証するといい成績がでなかったので、週足で調べてみることにした。が、やはり成績はよくない。バブル後はほとんど利益が上がらない。古典的とはいえ大変有名な戦略としては残念な結果である。

再び20%越え - +20.3%。すべての取引がうまくいっているわけではないが、総合して儲かっているときは、取引口座のチェックも楽しい。ただし、本当はこの楽しいという気持ちも押さえた方がいいだろうな。再び20%を越えたが、20%越えこそが危険信号という気がする。今年何度ここから転落したのだろうか。

商品先物の会社から税金についてのメールが来た。今年の取引もあと2週間たらず、節税対策の時期がやって来た。商品先物も制度変更の過渡期にあるが、基本的には「申告分離」一本である。節税対策といっても、確定分の利益を0+控除分に近づけることだけだ。私の場合、確定分は−20%、保有分は+40%なので、今のままだと税金を払う必要はないのだが、それでは来年が怖いので、保有分から20%ちょっとを年末までに一度確定して再び買いなおすことになる。税率は一般の株式と同じだが、複雑な優遇がない分だけ不利ではある。まあ、儲けが出ない限り税金は関係ないし、私は株式でコンスタントに利益を出す自信はないので、税金を理由に株式に移行することはない。

12月16日(月) - ボリューム・レシオ

出来高を重視する人は多い。「出来高は株価に先行する」などという言葉をあなたもきっと聞いたことがあるだろう。出来高を使った代表的な指標であるボリューム・レシオ(VR)を検証してみた。 - バブル崩壊以降は収益率においても買い持ちを下回っている。単体では機能しないということか。

今日の取引 - +18.0%。週末の絶望的な書き込みとは裏腹に今日は利益が出た。ただ、一寸先は闇であることには変わりない。客観的に自分のポジションを見ることが出きれば、精神的には楽だ。このところ出来るだけ値動きを見ないように心がけている。ADSLなので、一日中貼りついているのも可能なのだが、多分精神がもたないだろう。確定益で20%のプラスが出たら随分落ち着けるのだが。現在、確定分だけだと20%のマイナスなので、予断を許さない状況なのだ。この水準で手仕舞えたら言うこと無しなのだが。

12月15日(日) - 三空叩きこみ/酒田五法

このサインが出る頻度は1銘柄あたりでは10年に1度の割合でしかない。従って30銘柄程度での統計結果はあまり信頼できないかもしれないが、出てきた数字は良い。保有期間が短いのに1取引あたりの収益もいい数字で、反転をうまく捕らえているといえる。株の世界で有名な戦略は銘柄数を絞ると滅多に現れないものを対象にしたものが多いことに気づいたので、もっと多くの銘柄を調査対象にした方がいいかもしれない。

12月14日(土) - 明けの明星

ローソク足の組み合わせによる買いサインを検証してみる。紹介している記事では「強力」だという振れこみだったが、結果は芳しいものではなかった。

12月13日(金) - 悲劇、再び

今日はプラスで+15.6%となったが、月曜日には再び悲劇がやってくる(円相場で見当がつく)。2桁維持は難しいか。このあたりの利益が越えられないようでは生活していけない。

12月12日(木) - ワイルダーのテクニカル分析

この本は、パン・ローリングの他の本で度々取り上げられていた本で、テクニカル指標として現在でも有名な「RSI」はこの本で登場したものだという。指標の解説が中心なのかと思っていたが、実際にはかなり具体的な取引戦略を解説した本で驚かされた。この本の初版は確か70年代に出版されたはずだが、この本の戦略が90年代でも通用したのなら驚くべきことだろう。

火、水曜日は一息ついたが、今日再び全面的損失で、値洗い利益は+13.5%まで再び落ち込んできた。この程度の数字だと、3月のデイ・トレード、11月のさや取りで余計な損失を喫したのが何とも痛い。1年で+20%はいきたいところなのだが。少しずつの損ならそれほど気にならないのだが、1日での損失幅が大きすぎてそういうわけにいかないのが、精神的につらいところだ。

12月11日(水)- 長期投資絶対論への反論

これは私の意見ではなく、メルマガ「週刊オフショア」に載っていたものである。なかなか考えさせられる命題である。「ファンド」を「インデックス・ファンド」や「長期投資絶対論」に置き換えて考えたい。

私の目の前に、某アメリカのファンドの広告があります。

「もしあなたが20世紀始めに100ドルを普通株に投資していたら、現在幾らになっているだろうか。何と73万3383ドルになっています。」たったの1万円が、1億円に近い金額まで膨れあがっていることを高らかに示しています。そして、その広告に興味を持った者に対して下衆な連想を引き起こさせます。もし10万円だったら10億円、100万円だったら100億円の資産が形成されたことになると。ミューチュアルファンドを買った設定の幸せそうな老夫婦とインフレで資産が目減りして不安げな老夫婦の写真が対比して載せてあります。

この広告の例えは、よく考えれば現実の貴方とは全く関連性のないものです。考えてみてください。貴方は、20世紀始めにこの世に生まれていましたか。生まれていなければ、この命題は成り立ちません。当たり前でしょう。「長期投資の重要性を」などとバカな論法は通じません。貴方の寿命は200年ではないのです。寿命の点以外を考えても、長期投資は、決して安全ではありません。1960年から1980年にかけてアメリカの株価はインフレ調整後80%も下落しています。最近の日本でいえば、この10年に真面目に積み立てを始めた長期投資家は、全て損をしています。将来の為の積み立てどころか、損失を被っている投資家に対して、「今が我慢」などと訳のわからないことをいっています。そう彼らの言う長期投資の安全性は、過去の指標のいいところだけを取り出しており、タラレバの世界で、将来の予測とは別ものであり、実際全く成り立たっていません。

まずは、貴方の運用目的を書き上げ、目的達成までの時期を書き加え、そして目標にたいする進捗状況を確認できるようにすることが大切であると思います。運用のあらゆる局面で主役の一人は時間です。その時間によって投資戦略が異なり、別の主役たる投資対象が選ばれることになります。

投資家として注意すべき因子は、運用期間以外に、運用利回り、インフレ率、必要支出額、税金などです。

決して、大手の広告を鵜呑みにしないようにしてください。

12月9日(月)- 大惨事

今日が大変な日になることは週末に分かっていたことではあるが、今日だけで10%以上の資金を失った。1ヶ月前に帰国を決意させたとき以来の衝撃的な下げだった。このところ値段の動きはできるだけ見ていないことにしていたが、今日のような衝撃的な下げに見まわれると危機管理のために見ないわけにはいかない。前回は帰国で精神的に逃げたわけだが、今回はどうしようか。欝などという気楽なものではない絶望的な気分である。このところ相場はいい調子だったのだが、またしても1日で吐き出した。収益を20%台に乗せるとどーんと下がるのはこの数ヶ月だけでで少なくとも3度は体験させられたことになる。

問題は明日以降どれだけの惨事が続くかである。神にお祈りしたい気分だ。自分のポジションの方向に動けとは言わない。「そのまま」でいてくれ。

12月7日(土)- 戦略の有効性の判定

昨日・今日といろいろ考えているが、戦略の有効性の判定というのは難しい問題だ。株式市場の場合は、市場平均との比較があるので難しさが増す。市場平均がフラットでない以上、収益が市場平均の動きによるものなのか、戦略の有効性によるものなのかの判断が難しい。バブル崩壊以前は無敵と思えた戦略が崩壊以後には壊滅状態になることもあるのだ。

確定益だけをリスク判定に使うのは、確定前に最大化した損失を見逃すという難点がある(順バリでは確定時が最大損失であるのでそれほどの問題ではないが、逆バリやバイアンドホールドでは大きな問題だ)ので、評価益をリスク判定に使うのは当然のように考えていたが、順バリ型では、最大のリスクは評価益が最大になったときに生じやすくなるのだが、儲けたカネを吐き出すのと、原資が減るのと同じリスクとして捕らえるのはよくないのではないか?という疑問が生じる。

シャープレシオのような指標は、中期で持つ戦略だと戦略独自のものより、株価の全体的なふらつきの影響が大きいような気がするのだがどうだろうか。


[HOME]